「じゃ行ってきまーす!!」



「いってらっしゃい、気をつけるのよー」



私の家から学校までは他の子よりは割と近いほう



でも、今日は2年生になって初めての学校で新クラスの発表もあるから本当に遅れられない!



「この距離なら走ればなんとか間に合うよね!よし!」



私は今までにない速さで通学路を走った



「はぁはぁ、なんとか間に合ったぁー」



「あっ!叶愛ちゃん!おはよう!!」



「仁維奈ーおはよー…」



「だ、大丈夫?すごく疲れてるみたいだけど…(笑)」



「ま、まあね…(笑)
それよりクラス!!どーだった!?」



「あっ、うん!私と叶愛ちゃん同じクラスだよ!やったね!!」



この可愛らしい笑顔で喜んでいるのは私の親友の柊 仁維奈(ヒイラギ ニイナ)



1年生のときに同じクラスになって仲良くなった子で、小さい身長にふわふわの栗色の長い髪、その髪にあった白い肌、加えて大きなくりくりの目



まさに守ってあげたくなるような女の子



おまけに天然ときたら
男子からモテるわけで、毎回毎回そばにいる私の方が心配になってしまう