なんでも2ヶ月後にある体育祭の各種目のメンバーを決めて先生に提出するらしい
「とりあえず今日は各種目の人数決めて、後はクラスのみんなに出たい種目のアンケートをとろう」
一ノ瀬はテキパキとメンバー決めの順序を決めてくれた
一ノ瀬のこういうなんでもすぐにできちゃうとこが女子に人気な理由なんだろうなー
そんなことを思いながら私は各種目の人数調整を始めた
_____……
な、なにこの静かな時間は!?
気まずすぎる!
「い、一ノ瀬君ってさ!
体育祭何に出るのっ?!」
「えっ!?、俺?」
突然の質問に一ノ瀬は驚きの声をあげた
「そーだなー俺サッカー部でサッカーには出れないし…バスケ、かな?」
「そっか、バスケなんだ……」
「うん」
_____……
ダ、ダメだ!会話が続かない!
どーしよう!
「結城さんは何に出るの?」
「えっ!?わ、私??」
ひとりで焦っている私に一ノ瀬がそう聞いてきた
「私もバスケかな……」
「おぉ!一緒だね!
バスケいいよね!
シュートが決まったら最高に気持ちいいし!」
「分かるっ!!私もバスケのそこが好き!」
私たちはさっきまでの沈黙が嘘かのように意気投合した
「結城さんって思ってたより話しやすいよね、
そういうところすごく……」
「やめてっ!!」
「え…?」
私は気づいたら大きな声を出していた