「…………」



いやいやいや、まさか、ねぇ。


だって怪我するような危険なことはないって言ってたし。


監禁の犯罪者の言葉なんて信用するのもどうかと思うけどさ。


まさか……ねぇ?



「アマナのために作らせた特注品で、アマナをイメージしたんだ。

作った人には、まるでお伽噺に出てきそうな剣だねって言われたよ」


「ちょっと待て」


「え、何?」



『え、何?』じゃねぇよ。



「……今、剣って言った?」


「うん、言ったよ」



何かヘンなこと言った?とキョトンとした表情の宵。


いやいやいや、そんな顔でそんな感じに言うなよ。


刃物だと想像した状態でまっさかぁ、って思ってたぐらいなのに、まさかの剣。


予想の遥か斜めを通りすぎていったんだけど。