「答えが決まったようですね。察します。」


「アンタは嫌じゃないの?俺とルームシェアなんて。」


「……確かに、そう言われれば、今まで一人暮らしを満喫していたと所に突然あなたが来て、これからルームシェアをしろと言われ、この一人暮らし生活から脱退しろと言われているのですから…その点に関しては少し残念です。しかし、」


「?」



「別に、私はあなたのことを嫌っているわけでも迷惑がっているわけでもありません。」


「は…?」



「つまり、別に私はあなたとルームシェアをしてもなんの問題もないというわけです。ノープロブレムです。それに、ルームシェアなんてなかなか体験できないじゃないですか、する勇気もないですし。そういう点に関しても私は興味があります。結論づけます。」



「……そう…なら……しばらく世話になる…。」



「はい♪宜しくお願いします。…えーと、まだ名前を聞いていませんでしたよね?あなたに問いかけます。」


「あぁ、そーいえばそーだったね。俺は、黒龍萊(こくりゅう らい)。」


「黒龍さんですか。随分とヤクザっぽい名前ですね。思ったことを口にしてみます。」


「ストレートだな…結構コンプレックスなんだけど…。」



「はわっ!?そ、そーなんですか!す、すみません…!わ、私知らなくてってっ…!」



コイツ、よくテンパるよなぁ。大袈裟。



「いいよ。慣れてるし。んで、アンタは?」



「あっ、はい…。私は天野川希輝(あまのがわ ひかる)と申します。自己紹介します。」


「天野川…アンタも随分と変わった名前だね。」