「はぁ…最悪。」
結局、そのまま外に出て案の定笑われる。
「見ろよ、あいつ!ビショビショじゃん!」
そんなところに運悪く現れたのは拓馬と要と浩介。
「だっせぇ」
目の前に立つ要は馬鹿にしたように言う。
関わりたくないし、関わらないと言ったから要の横を通ろうとする。
「はいすとーっぷ。」
そう言って私の腕をきつく握る要。
意味わかんない。
関わるな、そう言ったのはお前らだろ?
「逃げるわけ?だっせぇなぁ」
…は?
「意味わかんない。どいて。」
イライラする。本当にどいて欲しい。
「関わらねーとか言ったけど、ちゃんとうちの姫に謝罪してもらわねーとなぁ?」
はぁ?
なんで謝んなきゃいけないわけ?
「いじめてたこと、暴言をはいたこと。忘れたとは言わせないから。」
冷たい目で見る拓馬。
あんなに好きだったのに、もうドキドキもしない。
「だから倉庫こい」