それでも、中々元の場所に着かない。


どれだけ歩いたのよ私...!


自分がうらめしくなってくる。


辺りはすっかり暗くなり、視界も悪くなってきた。



「はあ...」



こんな時に坂本がいてくれたら。


っていうか、坂本がいたらこんなことにはなってないわね。


何なのよ...


肝心な時に、居てくれないじゃないっ...


理不尽なことを言ってるのは分かってるけど、そんな考えが止まらなかった。


頭の中がぐちゃぐちゃになって、涙がこぼれた。


__その時。