このビーチ、一体どこまで続いてるの?


気がついたら周りには誰もいないし。


だんだん暗くなってきたし、そろそろ戻らなくちゃ。


そう思って、くるりと向きを変える。


でも。



「ここ...どこよ」



どのくらい歩いたか分からない。


海に沿って歩いてきたはずなのに、いつの間にか別のところに出てきちゃったみたい。


そう分かると、急に怖くなってきた。



「大丈夫、とりあえず元来た道をたどっていけば良いわ」



怖さを紛らわす為に、わざと大きい声を出してみる。


そんな私を追い詰めるように、空は少しずつ暗くなっていく。


やだ...ちょっと。


怖いからやめなさいよ。


できるだけ早足で来た道を戻った。