そして__


あっという間に、グアムへ旅立つ日になった。



「わ、すごい。

見なさいよ坂本、海がすごく綺麗」



自家用ジェット機から降りて、おいしい空気を吸う。


何ここ。景色が綺麗すぎる!


海が太陽の光でキラキラ輝いていて、見とれてしまう。


それなのに隣の坂本からは返事が無い。



「坂本?」



見ると、坂本は胸元を押さえて青い顔をしていた。



「ちょっと。どうしたの」


「すいませんお嬢様、私酔ってしまいました」



あ。


そういえば、坂本は飛行機とか船に弱かったかも...