先生との補習は、最初から最後までドキドキしっぱなしだった。


出された問題が分かんなかったときとか、もう...!



「ここは、さっきやった考え方を利用して...」



顔が...


近い!!


先生の低めの声がすぐ耳元で聞こえるから、軽く意識が飛びそうになる。


それに、先生の顔。


同じ人間とは思えないくらい綺麗。


何でこんなに肌すべすべなの?


何でこんなにまつ毛長いの?


言ってったらキリが無い。



「西峰? 聞いてる?」


「あっ」



いつの間にか、先生の顔をじーっと見つめてた。


は、恥ずかしすぎる...