小坂拓也、10歳。
僕はお母さんが大好きだ。
お父さんは死んでしまったけど。お母さんがいるだけで僕は幸せだった。

ある日僕は友達と商店街の駄菓子屋にいっていた。

そこに、母と見知らぬおじさんが建物のなかに入っていった

友達が
「あれさ、拓也のお母さんだよな!?あれって…まさか。ラブホテルじゃね!?」

他の友達が
「お前の母ちゃん浮気してんじゃねぇの!?!?」

僕は
「ちっ、違うよ!?お母さんは、あんな派手な格好なんかしないよ!!」

そうだ。母はいつも地味な格好をしていた









がちゃ
「ただいまぁ」
母の声だ

きっと地味な服装だ
お母さんが浮気するはずがない。
こんなに僕のことが好きなんだ。


みたら、派手なあの建物の前で見た女と同じ格好だ

「う、うそだ…」

「ん?何が嘘なの?」

「お母さんなんて大嫌いだ!!!!」

「まって!!!」

それから母とは話さなくなった。

そんな息子を母親は可愛がらなくなった
家にも帰ってこなくなった

僕は学校でいじめられた
そんなときに助けてくれたのが山崎だった
闇から救い出された気がした。

僕は児童保育所でこれからは生活するようになった。
里親もきまった

けど馴染めず、口も聞かなかった。

今もたまに母親が今の俺の家にきて、
「拓也を返して」っていってくる

捨てたのはお前だろ。
何を今さら
母親ぶってんだ。
母親はあのおやじに捨てられたから
俺のところにくるんだ。