君。君はいっつも遅刻してる。
何してるんだろ…?
いっつも私は思うんだ。


「やばい、日直忘れてた!!」
再日直なんてやりたくない!!
私は走った

けどある公園で君を見つけた。

君は猫と遊んでいた。

「猫かわいいよね」
私は始めて君と話した。
「うん。」
素っ気ない返事。
「猫と遊んでいていっつも遅刻してるの??」
「うん。」
せっかくはなそうとしてるのに
うん。
しか返してくれないってどうなのよ。
「私も猫とあそんでいくー!」
「好きにすれば。」


その日は見事に日直を忘れていた。

その日から私は毎日早めに家を出て、君といつもの公園で話をした。

「そーいえば、名前なんて言うの?」
「小坂拓也」
「へー!じゃあ、小坂くんってよぶよ!」
「勝手にすれば。お前の名前は何て言うの?」
「私は松本美桜だよ!私たちって同じクラスなのに名前も知らないんだね(笑」



猫と遊んでいるときの小坂くんの横顔はどこか美しく悲しそうな顔をしていた。

「そろそろいかないと遅刻しちゃうよー」