なんだか今の小十郎くんの言い方悪い予感がしない。


「遠足ってどんなことするの?」



あたしがそう言うと小十郎くんは気まずそうに頭をかいた



「えっとー…。あ、時間なくなるからさっさと行こう。」



なんだかはぐらかされたような気がした



それ以上聞いても絶対はぐらかされるから聞くのをやめた。



放課後



授業が終わってあたしは寮へと向かった



その途中、龍馬さんと晋作さんに会ったから一緒に向かった。



「ねぇ、小五郎さんはまた生徒会?」



「あぁ。」



「そっか。後で差し入れ部屋に持って行こうかな。」



あたしはさみしい気持ちになりつつも、仕方がないことだから我慢した。



「…差し入れって何を作るきじゃ?」



「うーとね…。巳甘特製のおむすびかな?龍馬さんも欲しい?」



「いや、ええ。俺はいらんき!今はおむすびの気分じゃない。」



すごい拒否をされたからあたしは



龍馬さんってもしかして気分屋?



とか呑気に考えていた。



「(あんな砂糖のおむすびはいらんき…)」



龍馬は前世、酷い目にあったので一人萎えていた。



「あ、そうだ。遠足ってなにするの?」



小十郎くんにきけなかったから、二人に聞くことにした。



「遠足か…。もうそんな時期か。」



「俺は休むんじゃ!」



「龍馬、ずるいぞ。」



「えっと…、2人とも?」



「と、当日まで楽しみにしとくんじゃ。」



「そうだな…。」



2人も教えてくれなかった。



…なんで?