あたしは何度目かの感謝の言葉を西郷さんに言った。
「そうと決まれば今日は臨時全校朝礼だ。土方このことを他の先生方に報告してくれないか?臨時全校朝礼だって事を。あ、くれぐれも巳甘の話はするなよ。」
「はいはい。分かりました。」
お兄ちゃんは何故だか棒読みで返事をした。
そんなお兄ちゃんに起こることもない西郷さんは呑気にどこから出してきたかわからないお茶を啜っていた。
「巳甘、頑張れよ。」
とお兄ちゃんはあたしの頭を撫でてここから出て行った。
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