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「……」



「……」



(…なんでこんなに2人とも黙ってるの?)



巳甘が着替えてる間土方と西郷はお互いみずに黙っていた。



(早く着替えてきてくれないかな。)



ガチャ



「お待たせ。」


着替え終わってあたしはみんながいるところへ戻った。


「うんうん。この制服にしてよかったって心の底から思うよ。」



「巳甘に似合ってるぞ。」



二人から褒められなんだかくすぐったくなった。



それにしてもここの制服可愛い。



白いカッターシャツに赤いリボン
ブレザーとスカートは紺色になっていてシンプルな感じでいいと思う。



「巳甘に質問する。」



急に西郷さんが真面目な顔でいうもんだから緊張してきた。



「はい。」



「倒幕科と佐幕科、どちらに行きたい?」



そんなの決まってる



「倒幕科です。」



「そうか。じゃあ、このバッチをつけなさい。」



西郷さんからバッチを受け取ってそれを見た。



この模様って…



「長州の…家紋。」



「お?よく分かってるじゃないか。倒幕科には三つの種類がある。長州、薩摩、土佐の三つ。まぁ、授業とかには全く関係ないけどな。それをブレザーの襟元につけてろ。」



あたしは受け取ったバッチを言われた通りに襟元につけた。



なんだかワクワクしてきた。



「最後に聞くが巳甘は寮で通うか?」



あたしはお兄ちゃんをチラリと見た。



「巳甘の好きにしたらいい。」



と言われたのであたしは寮生活にすることにした。



「いいのか?」


西郷さんは何度もそう言った。


「何度言うけど、いいの。寮生活ってなんだか憧れてたし。」



「部屋は特別に1人部屋にしてやるからな。寮に移るのは落ち着いてからにした方がいい。」


「分かった。ありがと西郷さん。」