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「まだかな…」
(まだに決まってるでしょ?すぐにこれる訳ないんだし。)
「そうだよね。」
あたしは誰もいない静かな廊下を眺めた
静か過ぎる…
行儀が悪いと思うけどその場に座り込んだ。
今日ずっと立ちっぱなしだったからな。
「はぁ…。甘味、こっちに来て。」
あたしは甘味に癒してもらおうと思って呼んだ。
けど甘味はなかなか来ない。
「甘味?」
あたしは周りをキョロキョロみて甘味を探した。
あたしは廊下の奥の方へと甘味を探すために進んだ。
「甘味ー。どこへ行ったの?さっきのところから離れたらこれから来る男の子が困るでしょう。」
あたしは歩きながらそういった。
誰もいないから廊下中あたしの声が響き渡る。
曲がり角を曲がったところでようやく甘味を見つけた。
(巳甘が遅いっていうからあたしがその男の子を探してるのよ。それに電話が終わってから結構時間がかかってて遅いから。)
あたしは甘味を抱きかかえた。
「そうだよね…。遅いもんね。何してんだろ…。あたし眠たくなってきたよ。……った。」
甘味があたしの頬を尾で叩いてきた。
おかげで眠気が覚めちゃった。
「ご、ごめんちゃんと起きとくから!だって早く男の子がこないのが悪いんだよ?」
(他人のせいにしない。…と言いたいところだけどあまりにも遅すぎる。)
あたしは甘味の言葉に頷いた。
「お兄ちゃんは一体何してるんだろ。迎えに行かせるとか言ってたのに…。沢山お菓子買わせてやろ。」