龍馬さんと別れた後伊東さんにいろいろ案内をしてもらった。
「広すぎて迷子になりそう。」
「はじめは誰もがそうなんですよ。実際僕もここへ始めて来た時は迷子になったんですから。」
「そうなんだ。」
「はい。僕だけでなくここの生徒もそうなんですよ。授業遅刻が多すぎて大変でしたよ。」
授業遅刻か…
お兄ちゃん大変そう…
「ふふ」
目を釣り上げて怒鳴っているお兄ちゃんを想像してたら笑ってしまった。
「笑うところですか?」
「お兄ちゃんが怒ってる様子を想像したの。お兄ちゃん時間にうるさい人だからね。」
「そうですね。1分でも遅れてきても容赦ないですからね。たまに僕でも怒られるんです。あれは怖いです。」
「あたしも。ほんとに怖い。幽霊よりも断然怖いよ。」