「ったく。生徒会長も大変だな。」


「はい。」


「土方先生!」


向こうの方から誰かが来る。


「はぁ…はぁっ……。」


「伊東先生か。」


「土方先生こちらに三人…あ、居ましたね。すいません連れて行きます。」


「あぁ、頼みます。」


伊東先生の後ろを僕らはついて行き倒幕科へと着いた。


「全く君達は…。」


「「「すいません…」」」


「今日は見逃してあげますけど次はないですよ。」


「助かるき…」


「だな。」


伊東先生は優しいです。


土方先生より何倍…いや、何百倍も優しいです。


「今日は1時間目が急遽大掃除になったんです。ですから、遅刻しても授業には支障がないので。」


「どうしてです?」


今は5月。


去年のこの時期にはなかった筈ですが…


「事情があって。ほら、早く君たちも急ぎなさい。2時間目からは授業しますよ。」


僕らは疑問を持ちながら教室へと向かった。