彼女は振り向く。


「……っ!」


思わず目を疑った。


だってあまりにも巳甘さんにそっくりなのですから…


「やっぱり可愛いぜよ…。」


うっとりとテレビを見る龍馬。


…龍馬って彼女いましたよね?


「龍馬お前浮気か?」


「ち、違っ!」


「静かにしろ。聞こえない。」


「あぁ!晋作、どいちょくれ!俺も見るき!」


何がしたいんだ?


この人たちは…



時計を見るとまだ時間はあった。


もう少しだけテレビ見ますか…


僕は2人に下がるように注意をし、僕もテレビを見た。


マスコミはminikaさんに質問をしている最中だった。


『mimikaさんは向こうの留学先で出会いとかありましたか?』


『いいえ、ありませんでしたよ。』


また違うマスコミが質問をする


『では、そこにいるマネージャーと…ですか?』


『マネージャーとは何もありませんよ?』


『mimikaさんはそういうことに興味はないのですか?』


『勿論ありますよ。あたしは___』


mimikaさんが答えようとしたらメガネをかけたマネージャーらしき人がmimikaさんの前に出てさえぎった。


『肝心な質問は済んだのでもういいですよね?この後仕事が入ってるので。すいません。』


そのまま2人は空港から去っていた。


プツッ


「あー!なして、なして…切るき!まだ見たかったぜよ。」


「遅刻しますよ?」


2人は顔を見合わせてハッとしていた。


けど気づいた時には遅かった。


キーンコーンカーンコーン


微かに聞こえるチャイム。


「……」


「……」


「…走りましょう!」


僕らは学校へと急いだ。