大学一年生。ほどなくして友達ができた。自然とグループが出来上がる。花は四人組の一人になった。
なんとほかの三人には恋人がいた。花の焦りは最高潮に達した。わたしは出来損ないかもしれない!
花は積極的に行動することにした。合コンに参加した。何人かとデートをした。
結局お付き合いに至ることはなかった。
きつい時代の就活を何とか乗り切り、花は入社式を迎える。今度こそは、と思う。わたしは恋人を見つける。
一年目はしかし、仕事におわれ恋愛どころではなかった。
このころには花の自己分析はだいぶ進み、自分は恋愛体質ではないのだな、と思うようになっていた。そして、25歳までに恋人ができなかったら婚活を始めようと決めた。こういうことは若さがものをいう。

それで、遠くを見ていた。
暖かくなっているころだった。