「ほんっとに!私だけ置いてきぼりとか、ありえない......」


あたしは舞子に愚痴っていた。


「運が悪いね、ご飯はどうするの?」


「自炊。一人暮らしのようなものだからね」


「可憐は家事こなせるからいいけど、私は何にもできないから、尊敬するよ」


「まぁ......普通じゃない。高校生になれば」


「早く彼氏も見つかるといいね」


舞子はそう言い、椿龍の席を見つめた。