放課後、舞子と一緒に屋上に来ていた。風もなく、天気も晴れ。絶好の告白日和。舞子だけが浮かない顔をしていた。


「可憐、あれじゃまるで決闘申し込んでるみたいだったよ......。告白のムードじゃないよ」


あたしは鼻で笑った。


「臆したか、椿龍」


「可憐......時代劇の見すぎだよぉ」


何故か屋上には、ギャラリーが集まって来ていた。