「ちょっと話しがあるんだけど」


周囲がざわめいた。それもそのはず。椿龍は、今やクラスでは、誰しもが恐れる存在。


「拙者に何か用でもあるのか」


「放課後、話があるから、屋上に来て」


クラスの皆が凍りついた。


「ふん、いいだろう」


何故か対峙するあたしと椿龍。舞子が後ろで、頭を抱えているのを、あたしは知る余地もなかった。