でもやっぱり

ヨミ様に従うよ。

「ゆ…っ「葵ぃっ!!!」

…え?

「葵…葵!本当にごめんなさいっ!
私…私、ほんとの事言えなくて」

何よりも先に喋りかけてきたのは由美だった。

「葵は、自分を裏切った存在だと思っているでしょ?ううん、もう仕方無い。それで良いの…でもね」

曇った心に光が差し込んだ。

「親友を嫌いになるわけないよ」

そんな一言で、私の霧が晴れた。

やっぱり…信じていて良かった。

嬉しいよ…

由美。

心のどこかの由美を信じていた私に救われた。

これからも、由美と…歩んでいける。

ずっと友達。

「あの時、酷いこと言ってごめんね」

「いや、私こそ由美のこと疑ってた…
ごめんなさい」

「…っぷ」

二人の口から笑いが漏れた。

「馬鹿らしいね~っ!こんなことで喧嘩して…小学生みたい!」

「…本当だね!アハハ…」

「私、もう前園さんに従わない。自分の意思で判断出来る人になるよ。」