~* 匠side *~







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二年前、俺には仲の良い幼馴染みがいて

小さい頃からずっと好きだったそいつに告白したら、両想いだったことが分かって付き合ってた。



…その彼女の名前が夏希。





夏希は誰にでも優しくて、多分いまどきなかなかいないくらい、性格がいいやつだった。

でもドジだったり抜けてるところもあって、そんなところが可愛かった。


それに夏希は顔も整ってたし、学年の男子は結構、あいつのこと狙ってたんじゃないかな。






そんな夏希に俺はベタ惚れで、親にからかわれることだってしょっちゅう。



夏希も俺のこと、まっすぐに見てくれてて、夏希と過ごす毎日が楽しくて、幸せだった。






あの日、俺と夏希はいつも通りに二人で街を歩いていた。


…デートっていうのもあれだし、夏希のショッピングに俺が付き合ってた って感じかな?







俺が夏希を殺したのと


俺の心が死んだのは


その日の話。