「あたしはっ……隼人が好きだけどっ
 それとおんなじくらい悠も好きなんだって


 気づけよぉ、馬鹿ゆう~!!!!」





そこまで言ったあかりに、私はバッと抱きついた。





「…ごめんね。いっぱい、ごめん。

 私も、あかりが好きだから
 傷ついた顔が見たくなかったの。

 …それでも言おうって思えたのは、あかりに嘘をついているのが、なによりツラくなったからだよ。 …大好きな人に嘘ついて過ごすのは、ツラくて、苦しくて死んじゃいそうだった。」






こんなの言い訳に聞こえるかもしれないけど。



…私はそう前置きをして、あかりの目を見て言う。







「やっぱり、私は匠くんが好き。
 …だから、隼人くんからの告白は断るよ。」





あかりはにこりと微笑んだ。






「…頑張れ、応援してる。」





それに続いて、横で静かにしていた里奈がピョコンと飛び出す。







「私もっ!! 二人の恋、応援するね」