僕の中の時計の歯車が、ガチンと音を立ててズレてしまった。

そんな夢を見た。

そりゃそうだ。復讐なんて考えてるんだから。

仕事も辞めた。

20歳になってから、僕は狂ってしまった。

そう。全ては佐藤貫のせいだ。

ピンポン♪

家のチャイムが鳴る。

「はい。」

ドアを開けて人を確かめる。

陽司のお母さんだった。

「あ、おばさん。」