それならと、奏多はいきなり男部屋を全部見てみたのだ。

一番手前にある部屋は、いろんな色で多かったが、一番目に付くのは黄緑色だった。

だが、あまりごちゃごちゃしていない部屋だった。




 「ここは……うーん……」



ひ「カインちゃん……?」



 「もうひとつの方は……黒色の統一されてる部屋なんだ……へー」


 次にその隣の部屋を覗いてみた。

その隣の部屋は彼方が言った通り、ほとんどが黒で統一されておりより、かっこいい感じになっていた。


 「じゃあ、ここは……?」



叢「ここは、白色なのな……」


 「白色か……むらさんは……ここがいいよ!」



叢「真ん中?どうしてなんだ?」


 
 「だって、むらさんって……白とか黄緑のイメージじゃないし……一番しっくりくるのは黒でしょ?黒の方が合うと思ったんだよね……だから、真ん中かな」



叢「まあ、確かに俺もそこが一番落ち着くな……」



 「でしょ?まあ、あとは……ひよりんの部屋もひまわり色っていうかめちゃくちゃ合うんだよね……だから、そこがいいかなと」



ひ「カインちゃんっ、でもいいの……?」




 ひよりんは申し訳なさそうな顔をしていた。