突然で、でも流れは自然で体が固まる。

そして、触れた手が熱を帯びていく。



気にしているのは私だけでレイくんは特に気にしていない様子だ。




さらに、静かになることで緊張感が増す。

耐えられなくなり、前から気になっていたことを聞くことにした。

「あのさっ!」

緊張からか声が上ずる。

「ん?なに?」

いつもと変わらない対応。そして彼は開きかけた箱の蓋を閉じた。

「…いきなりなんだけど、好きな人っている…?」