鈴蘭と師央が立ち上がった。ふらつきながらも、自力で立って歩いた。 海牙と合流する。 未来の自分たちから、ちょっと離れた場所だ。 数年後の姿を見るのは気恥ずかしい。それは全員、同じみたいだ。 「未来のことは、未来の彼らに任せましょう」 海牙がそう言った。 未来の海牙が、笑ってうなずいた。 オレは、みんなの顔を順繰りに見た。 鈴蘭、師央、海牙。バトル続きで汚れて疲れて、緊迫感はまだ続いている。 「次は、白獣珠と青獣珠だな。何を願う必要がある?」