「おそらく跳ぶ先は、ぼくらが死ぬ地点です。未来からきた師央くんも、一度立ち寄ってる。あの地点が運命の改変に重要なのは確実です」



鈴蘭が、かぶりを振った。



「でも、それなら、わたしじゃなくても。師央くんは何でもできるし、四獣珠に願えば、どんな傷も治せるし」



「師央くんのコピーは完璧じゃありません。四獣珠は、できる限り残しておきたい。代償としていくつ必要か、わからないんですから」



鈴蘭が青い目を見張った。



「わたしが、役に立てる。わたしにも、できることがあるんだ」



理仁がニヤニヤした。オレと鈴蘭を交互に見る。



「ま、もう一つ、大仕事があるけどね~。無事に運命を変えて帰って来る。そんでもって、元気な男の子を産む。あっきーとの愛の結晶をね」