~♪~♪~♪~

花奈の携帯が鳴る
アタシの泣き声なんか消しとんぢゃうくらい
おっきい音。

「はいはぁい?え?誰?うそ!(笑)」

花奈が驚いて電話している。
電話越しに聞こえてくるのは男の声
泣き止んだアタシはテーブルにあったビールを飲む

全てを忘れたい気持ちが
お酒に走ってしまう

「え?今、遊んでるぅー
うん、ちょっと待ってね、聞いてみる!」

花奈は笑顔でこっちを見る

「ゆっきぃ!遊ぼーって言ってるけど
どうするぅー?彼氏の事もあったしやめとく?」

「え、ううん 行く。」

やった!って顔をして花奈は話を進める

「ぢゃぁ迎えに来てねー!
着いたらまた電話して!はいはぁい!」

電話をきった花奈は用意を始める
花奈はいわゆるギャル

全てが完璧で
きっと曲がったことが嫌いなんだろうなって思う

色々考えてるうちに
ビールが空になる。

ぼーっとした心に
今から男と遊びに行くって事と
別れたばかり
って事だけが浮かび上がる

「これでいいのかな。」

「ん?何がぁ?」

ボソッと呟いたアタシに
花奈が鏡を見ながら言う。

「何でもないよ 楽しみだね」