「こら、うっせぇぞ。ミヤ」
「うるさくもなりますよ!そんなデタラメ言って…」
「デタラメじゃねぇだろ」
はああぁぁぁっっ⁉︎
頭のネジ、どっかに行っちゃったんじゃないですか⁉︎
私がいつあなたの所有物になったんだっつーの!
「先生!あのこれは誤解で」
「あ?誤解って何だよ」
「先輩は黙ってて下さい!」
駄目だ。この人に何言っても通じない。
先輩よりも、とりあえず先生の誤解を解くのが最優先。
だけど、時すでに遅し。
「はは。仲良いんだな」
やけに機嫌の良さそうな先生に、思わず「違うんです!」と反論しようと口を開くと。
ほんのちょっとの差で、先輩が私の口を手で塞いだ。
「そういうことだから。手、出すなよ?」
やめてよ…何で先生にそんなこと言うのよ…
最低!最悪!鬼!
何か言ってやりたいけど、口を塞がれてて言葉にならない。