ヤバい…。




本当にどうしよう…




今まで頑張って働いて、働いて…、


その倍働くなんて…


こんなの、朝までかかる。



少ない金額で、


少ない食料で、



高い税を、払うなんて…。



あたしは、逃げた。



そう…、森へと…


あたしと美代を、決して突き放さない綺麗な自然に…




「空も、こんなに綺麗なのに…」


あたしは独り言を呟いて、オレンジ色の美しい空を見上げる。


それなのに…、人間は心が汚くて……


自由に出来なくて…


あたしは死を怖がっていない。


怖がっているのは、大切な人に会えない事と、自然を感じる事が出来ない事。



もう…、二度と見る事は出来ない。




だから…