「鈴とか勾玉とか鏡とかつけてあるけど、力を抑える為の道具だって」


巫女ちゃんは色々説明している。


悔しくないのかなあ…、


本当はこんな事したくないよね…、


あたしは部屋に置いてある鏡を見た。


やっぱりあたしの顔は、醜くい…


人間じゃないよ…


―コンコン


『着替えたかー?』


陸さんの声。


巫女ちゃんは「はい」と返事をした。


―ガチャ
「おっ!似合ってるじゃないか、準備は整ったか? 世界を守る事は難しいけど、月夜と巫女なら大丈夫だ♪」


陸さんは暖かい笑顔であたし達を見つめた。


何だか…、陸さんと翰奈さん…あたしの父上と母上に似てる…


とても懐かしく感じた。


生まれ変わりだと知ったら、抱きついてたかな…?