「君達が犯した事は一緒なんだ」


グレイラの言ってる事がよく分からない。


でもあたしが犯した事って…。

「大切な者を失い精神から炎が燃え上がり、やがてそれが己の身体に巻きついて人々を殺めたのだ。」



自分でも何故、炎が出たのか分からない、でも、あたしが罪を…?


あたしは、もう一人の女の子を見た。



うかない顔をしていた。



この子も…?



「訳せば君達は既に人間ではない、いや、憎しみや怨みが重すぎて己を失い、変わり果てたのだ」



グレイラはあたし等に光を放った。


眩しくて目が開かない。


「っ!!!!」


ようやく目が開いてあたしが見たもの…


爪形……、長くて鋭くて赤くなっている…。


グレイラがあたしに鏡を見せた。


「分かったか?」


あたしの顔は、左頬に紅い紋章に、紅い目…。


醜い……