美代は、微笑みながら…、
幸せそうに死んだ…。



「何で…」



その時だった。我をなくしたのは…


男が刀をあたしに向けて、そして王族の仲間もあたしを囲んで、


「この娘も殺ってしまえー!!!」

そう言った時に、あたしは刀を手で握って粉々にした。


あたしの手には血が大量に流れていた。


それでも痛みを感じない。


「!!??」


王族達は、逃げようとした。



でもあたしは、美代を殺した男だけ腕を掴み、


「てめぇだけは絶対許さない…」


そう言って、怨みが炎に変わった。


あたしを包み込む炎。


でもあたしだけ熱いと感じない。


「嫌だー!!助けてくれー!!!」


男を燃やした。



あたしは目が赤に変色した。


まるで、人間じゃないように…


そう…人間じゃない…。



あたしはこう思った。



¨みんな、いなくなれ。燃えてしまえ…¨


そう言って、あたしは、人を殺し、家を焼き…


みんなボロボロになった。


でも不思議な事に、森は燃えていなかった。