ーーーーーーー 「はい完了。しばらく安静にしててくださいね」 そう言った菜月の顔には笑顔がある。 「ありがとな」 私はそう言って視線を落とした。 ……あ。 「これ、入ってたんすよ」 菜月はそう言って私が見ていたものを指差した。 私が見ていたものとは、私の腕から出てきたのであろう拳銃の玉。 「ちっちゃいな」 威嚇程度ってことか。 「ちっちゃくても撃たれたんですから。」 気をつけてくださいね。と菜月は続けた。