ガコッンドサドサッ

階段から私は。おちた。

ぴーぽーぴーぽー

とかすかに救急車の音がした。

立ち上がりたくても。

動けなくて。

とても。痛かった。

日差しのあまりにも強い強さで目があいた。

いたたたたぁ

頭がずきずき痛む。

でも、隣には。

心配そうな彼の顔。

「大丈夫か?」

なんなの?その。低くて優しい声は。

その声は私を弱くする。

頼ってしまう。

「怖かったよ」

泣きながら言う私を彼は、彼の大きな体で優しく包み込んでくれた。

「うわぁ。うぇん」

私は。彼の大きな体の中でずーとないた。

恋っていいな。

恋って安心できる所をくれるんだな。

今私は。恋をしています。

とても、とても、素敵な恋です。

とても、とても、大切な人がいます。

私は。今日も彼の大きな体で包み込まれています。