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「遊んでるよ。
だってこうしてお喋りしてるじゃない。」


「まあそれも遊びに入るだろうけど、遊ぶって言ったら」


「言ったら?」


「…」


「…」


「…何するんだろうな。」


「何その答えは。自分で話振ったくせに。」


目の前の彼女はムスッと少し頬を膨らませた。


「だって俺遊ばないもん。」


「え?浩介君は?」


「あいつとは遊ぶっていうか…同じ空間にいても違うことしてたりするし。」


「他の友達とは?」


「遊ばない。学校から直帰。俺家大好き。」


「うん、そんな感じ。」


短文を並べてそう言うと、彼女は納得したように頷いた。
俺は彼女の目にどのように映っているのか少し不安になった。

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