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「がっ」


陽気な声とともに、後ろから首にしがみつくようにタックルされた。
笑っていたため、勢いのせいで舌を噛んだ。
口の中が鉄の味でいっぱいになる。


「っ…、何すんだよ浩介。」


「なんで僕ってわかるんだよ。
その前に何じゃないでしょ。
まず会ったらおはようでしょ。」


「お前が言うな。」


「てかその頭何?自分でしたの?あっははははっ」


「笑うな。」


「ごめんごめん冗談だって。
茜すごい似合うし可愛いっ」


「だから抱きつくなって!」


今度は前からタックルされ、よろめいたところを後ろから田村に支えられた。
男に挟まれる趣味はないのに。

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