「ごめんね。いきなり呼び出して」

「大丈夫。」

「私は垣間 雪と言います。」

「俺は藤崎 慧。垣間…?」

「…垣間 遥の妹です。
姉に藤崎君がフラれたのは知ってます。」

「遥さんに慰めろとでも言われたんですか?大丈夫ですけど」

「違います…」

「じゃ、なに。」

「私と付き合ってください」

「はぁ?」

「お願いしますっ…」

「…」

「おね…がい…」

「いいよ」

「ほんとに?」

「うん」

「私でいいの?」

「垣間さんから告白したんだろ笑」


まさか本当にいいっていわれるとは思わなかった。
その日わたし達は一緒に帰った。

「ねぇ、垣間さん」

「なんでしょう?」

「さん抜きで下の名前どうしで呼ばない?」

「いいよ笑」

「じゃあよろしくね。ユキ」

「こちらこそ。ケイ」

ぎこちなさに二人で笑ったけど
私はケイのことを好きになれるのだろうか
ケイは私のこと好きになってくれるのか
不安だった。