お姉ちゃんは垣間 遥(カイマ ハルカ)。

私は平凡過ぎて何もない。
勉強だって平均。
運動も遅くもなく早くもなく。
見た目だってそこらへんにいる人と同じ。

反対に姉は成績優秀。
学年1位は当たり前全国の模試だって一桁
運動も早いから学校の駅伝ではランナーを頼まれるぐらい。
人当たりがよくて。
可愛くて。

いつも親に褒められるのは全て姉。

親戚が集まった時だって姉が褒められる

私がいい点数をとったって
「遥がもっといい点数とれるから雪もとれるわ。できる子だもの」

全て我慢しなければならなかった。

そこに慧が現れた。
姉のスマホに映し出されたLINEの通知
【○○公園で待っています】
どうやって知り合ったのかはしらないけれど私は大体、察知した。

帰ってきた姉は口を開いた
「私ね、さっき告白されちゃってさ、よく知らないからお付き合いできませんっていったんだけどさ笑」

「…誰にされたの?」

「藤崎くん…だったかな?」

「そっか」


私は次の日友達に聞いた。
「ねぇ、夏音。」

明原 夏音(アキハラ ナツネ)私の高校で作った友達。
「なぁに?」

「藤崎って人知ってる?」

「あーA組の人?」

「かな。ありがと」

「いいえ(,,・ω・,,)」


私は放課後、慧を呼び出した