「何で家出して来たのか、理由とか聞かないの?」


「別に......今時のガキはしょうがねーだろ」


「私は子供じゃない」


「はいはい、子供は寝る時間だぞ」


何も言い返せないのは、私が子供だからだろうか。


「俺は仕事に行くよ」


「何の仕事してるの?」


月さんは、ほんの少し考えてから私を直視した。


「ホスト」