少しでも彼女らしく、元気づけてあげたい。



年下の彼女だからって、甘えてばかりじゃないってところを見せてあげるんだ。







「はい、これ。
神社に行って毎日お願いしてきました。
お守りにも毎日お願いしてました」





先輩に“合格祈願”と書かれたお守りを手渡す。


翼先輩を支えると決めた日から毎日神社に通った。





お守りもその日に買って、いつもお願いした。





『翼先輩が大学に合格しますように』



って。



離れるのは寂しいけど、ちゃんと志望した大学に行ってほしいから。





私は大丈夫。


だから頑張ってって。