「いよいよ明日ですね」 今日は放課後に図書館に寄らずに直接帰る。 先輩としっかりと手を繋いで歩く。 きっと入試ってことで不安だと思う。 だから少しでも不安を取り除いてあげたい。 「いけるかな……」 めずらしく弱音をはく翼先輩。 そんな翼先輩を近くの公園に引っ張る。 そしてベンチに並んで座る。 「先輩ならできますよ! あんなに頑張ったんですから!」 拳を作り先輩に笑顔を向ける。