寂しい……。 けど、今はそんなこと思ってる場合じゃないよね。 限られた時間を大切に、先輩とのここでの思い出を作りたい。 「おはよー陽菜」 「花香ちゃん……おはよう」 「暗いけど何かあった?」 花香ちゃんは相変わらず私の変化にすぐ気づいてくれる。 周りをよく見れている。 「翼先輩がここから出て行くの。 少し遠くの大学行くみたいで」 「それが寂しいと」 「うん……」