こうゆうことを言うなんて、私は先輩にどう言ってもらいたいの? 「じゃあいいじゃん。 俺、陽菜のこと好きだよ」 「え……」 驚いて目を見開く。 いや、待って。 この流れだと私が言わせたことになるよね。 それに先輩はいつも私をからかってくるんだもん。 きっとこれもからかってる。 そう言い聞かせてるのに、ドキドキが止まらない。 私の心臓がありえないほどに、音を立てている。 先輩の手がそっと私の頬に添えられる。