私は二人の態度を観て地神との話をした



地神から二十歳に成ると能力が覚醒しあらゆる術が使える様に成る事。

そして私が唯一、九条家で総ての術を使えると言う事。

そして祖父や父が違う術を継いで兄や姉もまた祖父や父とは違う分類の術を後継者として継いでる事も話した。



「地神様は奏にそんな事まで話をしたのか?」


驚きの顔をして言った父に私が頷くと…



「お父さん。奏は地神様から九条家の由来などある程度の事は聞いてるみたいですね。もう隠す事は無いのかも知れませんね。」


父が祖父に言うと…


『そうだな…。地神の方から奏に色んな話をしたのであれば地神は奏を九条の当主だと認めたと言う事に成るか…』


祖父も父に向かって話をした。



父と祖父は私の顔を観て…



「奏にはまだ早いと思ってあの部屋は封印してたんだよ…あの部屋の所有人は選ばれし者。九条の正当なる当主のみしか入れない部屋なんだよ。あの部屋は二層に分かれてて一番奥の部屋が当主のみが入れる特別な部屋なんだ…。祖父も私も入った事がない…。あの部屋は神聖な部屋だからね。」



父が私に告げた。



正当なる当主しか入れない神聖な部屋。



一体どんな部屋なんだろう…