大女将の部屋に着き祖父が…



『大女将?少しお聞きしたいお話があります。』


祖父が大女将にいい続けて…


『こちらに翡翠玉と水晶玉そしてお経が書かれた紙があると思いますが…ご存じありませんか?』


祖父の質問に一瞬、驚いた顔をした大女将だったけど…



〔私は知りません〕


と大女将が答えた。



そして…



大女将が知らない…そう答えた瞬間、ガヤガヤと人の声が聞こえそして大女将が耳を塞ぎ…


〔この声どもをさっさと始末して!その為に貴方たちをここへ呼んだんですから何とかして!〕



大女将は叫んだ…



私はガヤガヤ言う声に耳を傾けた。



【土地を返せ!】

【苦しい…】

【寒い…】

【お前達一族末裔まで苦しめてやる…】

【玉と紙を返せ!】



…………………。



色んな声がした…



そうとう怨まれてる


そして誰も許して無いと言う事…



祖父は…


『これが嫌なのであれば返す物を返さないと話に成りませんね…大女将が知らないと言い張るのであれば私達は帰らせて頂きます。』


祖父はハッキリ大女将に言った。