分かれた魂の半身を一つにすると言うのは容易ではない…


でも今ここで断ち切らないと…

また同じ悲劇を繰り返しみんなが悲しみ辛い想いをする…




私はやっぱり鎧と一つに成り家族の絆を取り戻したかった。

例え…

例え【奏】と言う存在がこの世から抹消されたとしても…
この世に生まれて来る事が無く成ったとしても…
私はこの九条家の人達の絆を元に戻したかった。
そして私は魂の半身である鎧の元へ行きたいと願い想い離れたく無かった。


だから辛い修行に耐えて時空を超える力と精神を身に付ける為に今、四神に手解きをして貰ってるんだから…



九条家の為…


そして…


鎧と私自身の為…



この事は鎧と私以外誰も知らなかった。


多分…

朱雀は気が付いてる筈だけど…

何も言わず…

ただ…

温かく見守ってくれてる感じだった。


挫けそうに成ると優しく声を掛け励ましてくれた。

鎧も優しく励ましてそして優しく抱き締めてくれる…

この時にいつも私の魂は鎧と一つに成りたいと…
戻りたい!と叫ぶ…


慂も鰓も優しく接してくれ…

時に厳しく私を見守ってくれてた。